秋の御膳

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すっかり秋も深まって、私の暮らしているお茶の里県では紅葉がやっと始まりました。温暖な土地です。今年は北海道でも初雪は「1890年と並ぶ128年ぶりの記録的な遅さ」とニュースになっていましたね。

この時期になると落花生の収穫もあり、地域だけで食べられている落花生料理がありますのでそれをご紹介します。(もしかしたら、私の暮らしていた地域だけなのかも知れないのですが・・・)

秋の御膳
里芋蒸し、落花生のうま煮、四角豆とパルミットの和え物です。

秋には小さい里芋を蒸して、しょうが醤油で食べるのが私の定番。
「四角豆とパルミットの和え物」は外国人が多く住む土地柄でしょうか、食材屋さんもあるので私は食べます。
そうして「落花生のうま煮」これは祖母の思い出のレシピです。結局受け継いだのは私だけで母親もこれをつくる事はありませんでした。
祖母は6年くらい前に99歳で亡くなりましたが、本当にすごい働き者でした。魚の行商をして7人の子どもを全員高校に行かせ、子どもに寄っては大学にも行かせた人です。祖母の作る料理は素朴なものが多かったけど、この落花生の煮物は本当に美味しかった。これを毎年作る度に祖母のことを思い出します。

落花生のうま煮

「落花生のうま煮」は生の落花生からでないと美味しくつくる事ができません。
生落花生が手に入りにくい人のために乾燥している落花生を戻して通年で作れないかと模索したこともありました。
結果として出来ない事はないけど、妙に香ばしくなってしまって元の味を知らない人が食べたらそれはそれで美味しいのかも知れないけど、私自身はどうにも納得できないので断念。
なので特別な秋の味覚として紹介してます。道の駅の店員さんもこの食べ方は知らない方も多いです。

材料
・生落花生  好きなだけ。頑張って殻を剥いて下さい。薄皮は剥かなくても大丈夫。
・鶏肉(もも肉の方が美味しいです) 1枚
  ※ 面倒だったら唐揚げ用にカットされているのを使いましょう。
・人参    1本
 ※ 後は好きな野菜を入れましょう。蓮根でも椎茸でも
 ※ さらに面倒だったら煮物用に下煮された野菜がスーパーで売ってますのでそれを利用すると早いです。

作り方
①鶏肉の皮を下にして炒める。しばらくじっと皮を焼いていると油がじんわり出来て炒めやすくなります。
②野菜と落花生を入れて炒める。
③香ばしくなってきたら、水と酒、みりんを全体に浸るくらい入れて煮る。(30分は煮た方がいいかな~)
④落花生を食べてみて食感がサクッといい感じになったら醤油を入れて味を調え、10分くらい煮る。
⑤出来上がり~

みりんの甘さを素材にしみこませるのがポイント。
塩味は最後に入れてあげればいいのでゼッタイに最初から入れないこと。

パルミットと四角豆の和え物
「パルミット」というのは椰子の木の芯にある若芽の部分、さすがに日本で生の物は手に入りませんが、外国人が行くようなスーパーに行くと瓶詰めが売られています。
味はタケノコとアスパラガスを足して割ったような味。クセはありません。日本人にも慣れやすい味だと思います。

簡単作り方
①パルミットを瓶から出してザクザク切る。
②茹でた四角豆とツナ缶とマヨネーズちょっとで和える。でできあがり。
四角豆
四角豆ってこんな感じの豆で沖縄地方で沢山作っているそうな。あんまり見たこと無い野菜です。見掛けたときにぜひ食べてみて下さいね。

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