放射線被曝を「けがれ」として差別するな

  • 2011.03.29 Tuesday
  • 12:19
JUGEMテーマ:コラム
 
うみほしさんのHPから許可を受けて掲載します。

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ニュース報道で看過できないことがあったので、HPという一般公開の場でも意見表明をしておこうと思う。
MIXIニュースによれば、
 
福島第1原子力発電所の事故に伴い避難した人たちが、放射線量を確認するスクリーニング検査で「異常なし」とする証明書を提示しなければ医療機関で受診できないケースがあることが分かった。避難所に入所する際、スクリーニング検査を事実上義務付けられるケースも。専門家は「非科学的な偏見による過剰反応だ」と指摘している。【平川昌範、阿部周一】


これは「けがれ」思想そのものと思う。
「けがれ」とはかつで流行した思想で、今もしぶとく生き残っている。要点をかいつまんで説明する。

(1)「けがれ」とは、何らかの物質で「水で洗う=みそぎ」で取り除くことができる。
(2)「けがれ」は人体に残留し,他者に移ることがあるとして、言われ無き差別や排除を受けるものである。

 なるほど「放射線被曝」の偏見と同じ構造だ
「放射線被曝」とは物質では無い「影響を受けた」だけのことである。「とおりすぎただけ」のものである「残留物など存在しない」。

 こういうのが本当の「基礎学力」であると思う。受験学力では無い本当に知っているべき知識とおもう。
 さらに「避難しただけ=被爆している」という思考も問題だ。今の避難地の放射線レベルは、なんら健康被害がないレベルだ。原発は決して核爆発はしない。そういう点でもこの事件は「いわれなき差別」だ。

さらに補足すると、

(3)「けがれ」という物質は人に何らかの害をなす。

(4)「けがれ」が発生するのは何らかの「悪い行為」たとえば、「動物を解体して食肉にする」「動物の皮を製品にする」といった行為で発生すると考えられていた。

(5)死者に触れる、近くにいると「けがれが付着する」と考えられている。
 
(6)「何が悪い行為か」は連想の論理や、単なる流行で決まる。

 という点も重要である。これは「部落差別」の発生原因になったからだ。
「部落差別」というのは「どこかの偉い人が差別しろ」と決めたから発生したのでは無い「一般大衆」が「けがれ思想に染まったため」、一般大衆が、特定職業集団を「けがれている」と避けたり、排除した結果であるからだ。つまり「普通の人々の基礎学力の問題だった」わけだ。
 そしてさらに恐ろしいことに、当初の「けがれの原理」は忘れられ「何だか知らないがみんなが差別するから、差別する」結果になっただけなのである。

 これを「放射線被曝」に置き換えてみよう。かつての愚かな「部落差別・特定職業差別」と同じ論理・発想ではないか?
 あなた方一人一人が「けがれ思想」の構造に染まらないよう、毅然として「放射線被爆者を差別するのは間違っている」と思わなければ、こういう差別は無くならない。「みんなが差別するから、私も差別する」という愚かな思考に陥らないように、自分の頭でよく考えよう。

これについての文献は

住本 健次・板倉 聖宣『差別と迷信―被差別部落の歴史 (社会の科学入門シリーズ)』仮説社
 を是非お読みいただきたい。
 
 
あなたが差別に荷担しないために。


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以上引用終わり
私自身も「差別と迷信」は非常に考えさせられた本でした。自分自身がこの点での教育を全く受けたことがなく、どうしたらいいのかわからないときに出会った本です。
ぜひご一読をお勧めします。
私自身が中学生の時二つ上の先輩達が丙午生まれの人達で言われのない差別を受けているときのもやもやしたときの気持ちが大人になってようやくクリアできました。

コメント
放射能なんか恐くない!
http://texpo.jp/texpo/disp/39220
  • 反原発
  • 2011/04/18 2:11 PM
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